昭和村商工会創業塾 第一回
会議名 | 昭和村商工会創業塾 第一回 |
開催日時 | 平成28年12月12日(月) 18時00分~21時00分 |
開催場所 | 昭和村公民館 〒379-1203 群馬県利根郡昭和村糸井405-1 |
共催 | 昭和村 |
カリキュラム | “経営”を学ぶ 【1.実習】 「昭和村の野菜でパン屋を開く」 (講師:パンコーディネーター 久津輪 奈緒子氏) 【2.座学】 「創業に向けて」「経営理念の重要性と描き方」「地域特性を活かした創業」 (講師:青山学院大学ヒューマンイノベーション研究センター客員研究員 鈴木宏幸氏) |
講義内容
1.実習
日本パンコーディネーター協会認定パンコーディネーターの久津輪奈緒子氏を講師に迎え、主催である昭和村の野菜を使った美味しいパンを焼くという体験をしながら、創業するのに必要な実践的な知識を学んでいくという講義であった。
創業する際には、「どういった相手に売るのか」「競合店はどこになるのか」などの徹底したマーケティングを実施してから、店づくりの基盤となる店舗のコンセプトを定めることで、ぶれない店を作ることという、創業において必要不可欠である実践的な知識が披露され、参加者からも具体的な質問が飛ぶなど、非常に闊達な雰囲気で講義が開始された。
実際に成功した店舗の紹介などを経て、実際のパン作りの実習が開始。パンを作る際に考えるべき知識などを聞いた後は、昭和村の野菜をふんだんに使用した3種類のベーグルを各自作成することとなった。普段はパン作りなどをしたことがない参加者も多かったが、久津輪氏の丁寧な指導もあり美味しいパンを作ることができたようだ。
講義で知識を得るだけでなく、実際に手を動かしてパンを作ってみるという2つの工程を経ることで、より深く経営について考えることができたと、参加者からの評判も上々であった。
2.座学
青山学院大学ヒューマンイノベーション研究センター客員研究員である鈴木宏幸氏を講師に迎え、「創業に向けて」「経営理念の重要性と描き方」「地域特性を活かした創業」という、大きく分けて3つのテーマについて、講義が行われた。
創業するときには、まず各自の中にその事業に対する「夢や思い」があるという前提から、「夢や思いを整理して確認すること」「その夢や思いにニーズがあるか」「その夢や思いを本当に提供できるのか」という3層に分けて分析していくことが重要であるという話に、参加者は深く頷いていた。
また、実際に企業した日本や海外の企業の経営理念を具体的に紹介することで、創業を決めた後は、「経営理念を描く」ということがいかに大事なことであるかについて講義が行われた。
最後には、実際に創業するにあたり、創業する地域の特性を活かすにはどうしたらよいかというフェーズに話が移り、地域での創業を支援するための国の「創業支援事業計画」の内容や、実際に他の地域ではどのような事業を起こしているかの紹介が行なわれ、参加者からも具体的な内容についての質問がされるなど、活発な講義となった。