昭和村商工会創業塾 第四回

会議名 昭和村商工会創業塾 第四回
開催日時 平成29年12月6日(水)
19:00 ~ 21:00
開催場所 昭和村役場 2階会議室
講師 貫井 香織 先生
(有限会社貫井園取締役・日本グローバルファーマー連絡協議会会長)
参加者 12名

 

講義内容

講師に貫井香織先生を招いて、前半は就農してからの経営についてなどの講義をしてもらい、後半は中小企業診断士長岡先生に進行していただき、先生方への質疑応答や情報交換の時間を設けた。

事業内容
  • しいたけの栽培は原木栽培と菌床栽培がある。
    原木栽培は、自然に近い栽培方法でナラやクヌギなどの原木にしいたけ菌を植え、1年から2年山林で伏せこみをしてから発生させる。
    菌床栽培は、おが屑に米ぬか等の栄養材を加え固めたブロック状の菌床に種菌を接種し、空調設備などを備えた施設内で栽培する方法で3ヶ月で出来る。

  • 重労働な原木栽培より施設で安定して栽培できる菌床栽培が世間としては増えてきていおり、原木栽培は減少している。
    しかし、貫井園では原木栽培でのしいたけが重労働や栽培に時間がかかることをデメリットと思わず、メリットとして、こだわりをもっている。

  • 貫井園では自園自製自販体制をとっており、生産したものを外部企業と連携をし、製造・加工をして、その製品を買い取って、自分達で値段を決めて販売している。
    2008年での販売ルートは自宅の店舗と市内のスーパー・産直しかなかった。
    現在ではレストランやマルシェ・イベント、海外展開やオンラインショップなど販路拡大している。
    商品のサイズによって販売ルートに提供するものを決めているが、規格外商品も加工品に使用していて、自分たちで売っているので、利益につながっている。

農業女子プロジェクト
  • 農業女子プロジェクトとは、女性農業者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った知恵を様々な企業のシーズと結び付け、新たな商品やサービス、情報を社会に広く発信していくためのプロジェクトである。
  • 香港のそごう・イオンで農業女子フェアを行い、農業女子が生産する農産物や加工品の販売を行った。
    徐々に参加してくれる農業女子も増えてきている。
     → 継続していくことが大切である。
起業するときのアドバイス

①農産物の輸出について

  • ・震災の影響により輸出国・地域の輸入停止措置を行っている国がある。中国・韓国など近隣諸国も含まれている。
    福島県近隣の県が多く、群馬県においても対象とされている。
  • ・りんごの品種の拡大やうんしゅうみかんの県拡大など輸出解禁している国もある。
    → 海外のブームに乗るのもひとつの手である。

②創業に向けた支援について

  • 平成29年度「創業補助金」の申請が739件あり、外部審査委員会による厳正な審査な結果、採択は109件であった。
    簡単に創業補助金が受けられると思わないほうが良い。
総括
  • 地域への貢献や恩返しを創業の動機として持っている。

  • 自分の得意分野に集中する。

  • 自分にしか出せない色を出す。

  • 一人では全ては出来ない。困ったら周りに助けを求める。

  • セミナーや勉強会、交流会へ積極的に参加し、多くの人と交流する。

  • 悩んでいるなら創業したほうがよい。