昭和村商工会創業塾 第三回

会議名 昭和村商工会創業塾 第三回
開催日時 平成29年11月22日(水)
19:00 ~ 21:00
開催場所 昭和村役場 2階会議室
講師 布瀬 智子 先生
(有限会社柳牧場取締役・株式会社升智代表取締役社長)
参加者 14名

 

講義内容

講師に布瀬智子先生を招いて、前半は起業までの経緯とそれからの経営や販路拡大についてなどの講義をしてもらい、後半は中小企業診断士長岡先生に進行していただき、先生方への質疑応答や情報交換の時間を設けた。

起業までの経緯
幼少時代 酪農家の三女として柳家に誕生。
エサをあげる・フンの掃除・子牛にミルクをあげるなど楽しくお手伝いをしていた。
平成6年 JAが益子観光いちご団地オープン。
→ 父がジェラートを作りたいという熱意があり、益子観光いちご団地にジェラートショップ出店要請。
平成8年 柳牧場ジェラート事業部「ストロベリーフィールズ」オープン。
 → 当時19歳で学校に通いながら、店長として製造・販売をする。
 → いちご団地でのいちご狩りのお客様に左右されるのでいちご狩りが減っていくことで売上は伸びなかった。
平成19年 移動販売車導入。
→ 待っているだけでなく、攻めの販売に切り替える。
平成20年 共同経営でジェラートの販社を立ち上げるが、長く続かず。
→ しかし、共同経営した方が営業に長けていたので、勉強になることは多かった。
平成23年 株式会社升智設立(柳牧場から独立して)
→ アンテナショップ(スカイツリーとちまるショップ)がオープンしたりお取り寄せの誘いがあったりなどで
  販路を徐々に拡大していくことが出来て、売上を伸ばしている。
販路拡大するには
  • 県内外の商談会に積極的に参加する。
     → まずは県外なら商談会、県内なら地元のイベントが良い。
       はっきりとした商品があるのなら、商談会でターゲットを絞るのもあり。
  • オリジナル性の高い商品を創り出し、ネット上にアップする。
  • 地元に売り込む(百貨店・新聞社・情報誌)
  • コンテストに積極的に参加する。
商品の開発において
  • コストよりは感動を。
     → コストを意識するのは大事だが、コストばかりを意識してもしょうがない。
  • 進化し続ける味(時代にあった美味しさを追求)
  • 食材屋さんの展示会に積極的に参加。
     → トレンドを常に意識する。
  • 産業振興センターなどの県の機関に相談する。
  • 乳業メーカーの開発に相談する。
     → 専門的なアドバイスをもらえたり出来る。
リーダーとして必要なこと
  • 静と動をうまく使い分ける(熱くなりすぎると引いてしまう人もいるので、怒らない、言い続ける、あきらめないという、冷静だけど心は熱いという方法が良いのでは)
  • 自己研鑽と時間管理はしっかりと。
  • 人間力が一番大事。
    心が育たないことには良い商品も作れないし、人もついてきてはくれない。
失敗談
  • コンサルに「子育てが大変で、夫婦間にも亀裂が入っているから会社を存続することを親に反対されている。さらに、会社は大赤字で存続できない。」などと真実とは異なるうわさを付き合いがあるところすべてに流され、会社が危うくなった。
     → 自分の力を信じた結果、信用の回復に時間がかからず、取引先も現状のままに済んだ。
  • 苦労した時にたくさんの方からの応援があって、社会貢献したい気持ちが結果的に売上向上に繋がった。
起業しての苦労と喜び
  • 常に目標を持ち、結果を出せることが自信に繋がる。
  • 苦労は成長。めげずに頑張る。