平成29年度伴走型小規模事業者支援推進事業

視察調査報告書

委員会等名 経営発達支援事業推進委員会専門部会視察研修
開催日時 平成30年2月5日(月)~2月6日(火)1泊2日
開催場所 静岡県伊豆市・伊東市
 ・修善寺虹の郷
 ・天城遊歩道
 ・グレートネイチャーツアーズ
出席者数 8名

 

内容
修善寺虹の郷

広大な山稜の敷地に庭園や花壇が広がり季節の花や自然を楽しむことができ、イギリス村やカナダ村、日本庭園などテーマごとの施設となっている。丘陵を活かした遊歩道も整備されその他、ミニ鉄道やバスも運行され子供からお年寄りまで楽しめるような施設でした。季節柄、花もなく入込客は少なく閑散としておりましたが、春から秋には季節の花や木々が楽しめ、ピクニック感覚で1日楽しめるような施設でした。売店も数多くあり、お土産もたくさんありましたが、子供をメインターゲットにした品揃えでした。建物や園芸施設、花壇など数多くあり維持管理費がかかる施設と感じました。

天城遊歩道

湯ヶ島温泉口から浄蓮の滝まで続く約3㎞の自然遊歩道である。遊歩道は、狩野川に沿って整備され民家の脇を通る舗装道や車道を利用しながら山沿いの歩道や橋、ワサビ田などバラエティに富んだコースとなっていました。ワサビ田でワサビが育つ風景も見られ特産品のアピールにもなると感じました。看板設置も交差点ごとに設置してあり迷うことなく歩けましたが、川のほとりでは、未整備のところもありやや危険を伴う場所もありました。浄蓮の滝では階段になっておりのぼりはキツイという意見がありました。
往復コースではありますが、バスの運行があり片道でも楽しめることは良いと思いました。

グレートネイチャーツアーズ

レンタサイクル事業を実施している民間事業者の取り組みを体験しました。ダウンヒルコースを体験しましたが、山の上のスタート地点まで車両で移動しプログラム内容について説明を聞きました。自転車の操作方法や注意事項の説明の後、市内地域の説明や景観の説明など地域の宣伝を行いました。
自転車に乗り運転の練習を行い、スタートします。ダウンヒルコースということで坂を下るため自転車に慣れていなくても体力がなくても楽しめます。爽快な気分で気持ちが良いですが、半面、下りのためスピードが出やすく転倒により怪我が心配されます。途中ミカン畑が広がり休憩しながらミカン狩りも楽しめます。しばらく下り坂を走行していくと海岸沿いに出て景色を楽しみながら走行しました。終点である道の駅を目指しきれいな海岸線を自転車で走行しました。約1時間の自転車体験の後は、道の駅の温泉施設を利用でき汗を流すことができます。道の駅の施設と連携した取組みで相互にお客様を取り入れる仕組みができていました。
ターゲットは、観光客であり、観光できたお客様に地域内を周遊させ滞在時間を増やしミカン園や飲食店、温泉施設、お土産屋などの利用増加につなげている状況を確認できました。昭和村でも傾斜がある地形と山並みや畑の風景、日本で最も美しい村連合加盟などを活用し地域連携により実施できるのではないかと可能性を確認しました。

今回の視察の感想

昭和村の自然と森林、スポーツを通じ地域活性化を目的に研究を行ってきましたが、観光地である伊豆での取り組みを視察することで昭和村での可能性を確認することができました。大きなテーマパークは、設備資金や運営、維持管理に多大な費用が発生しすることから現時点では難しいと感じるが、道の駅を拠点にし、事業者間連携を推進することで新たな魅力を作り出せると感じました。遊歩道については、看板やマップなど活用しより多くのお客様に利用してもらうための工夫が必要であると感じました。畑や山岳風景や自然、農産特産品など地域資源を活用しながらコースづくりを進められると確信しました。
レンタサイクル事業は、コースづくりから始め、遊歩道と連携するコースや地域事業者との連携を進めるなど工夫次第で大きな観光プログラムになると感じました。

昭和村での今後の取り組みについて提案

遊歩道とレンタサイクルの連携によるコースづくり。片道は歩き、片道は自転車といった仕組み作りで活用が広がる。
森林資源を活用しマウンテンバイクコースの設置。森の中をマウンテンバイクにより楽しむこともできる。森の遊歩道との連携にもつながる。その次には、トレイルランニングコースに発展も考えられる。冬には、スノーシューコースとして利用が可能となる。