昭和村商工会創業塾 第二回

会議名 昭和村商工会創業塾 第二回
開催日時 平成28年12月19日(月)
18時00分~21時00分
開催場所 昭和村公民館
〒379-1203
群馬県利根郡昭和村糸井405-1
共催 昭和村
カリキュラム “人材育成”を学ぶ
【1.実習】
「昭和村の野菜で惣菜屋を開く」
(講師:日本フードバランス協会代表 小針 衣里加氏)
【2.座学】
「人を雇用するために必要な基礎知識」「創業に必要な税務・経理の基礎知識」「地域資源の活用法」
(講師:青山学院大学ヒューマンイノベーション研究センター客員研究員 鈴木宏幸氏)

 

講義内容

 

1.実習

日本フードバランス協会代表の小針衣里加氏を講師に迎え、昭和村の野菜を使った総菜屋を創業するとしたら、どのような戦略を立てて創業していくのかという内容の講義と、実際に惣菜を調理してみるという体験の2つが行なわれた。
「トレンドメニュー」という言葉をキーワードとし、今の日本で流行している、またはこの後に流行するメニューはどういったものなのかを分析するところから講義は開始された。「トレンドメニュー」というのは、まったく新しいものを開発するのではなく「螺旋的発展」を遂げることで生まれるものであるというのが小針氏の持論であるという。「螺旋的発展」とは、螺旋階段が1つの柱を中心にぐるぐる回りながら上に昇っていく様子を表したもので、一見元の場所に戻っているように見えるが必ず一段ずつ高いところに戻っているところから、「進歩・発展」「復活・復古」は相反するものではなく同時に発生するものだという話は、参加者も大変に感銘を受けた様子であった。
また、どんな素晴らしい「トレンドメニュー」であっても、提供する際のオペレーションなどに問題があるといい料理は提供できず、原価率、オペレーション、コンセプトを重視しつつ、オリジナリティーのあるメニューを作成することが大事であるという総括がされた。
この講義内容を元に提案された、昭和村の代表的野菜「こんにゃく」「レタス」を使った惣菜メニューである「こんにゃくと肉そぼろのモリンガクレープ巻き」「おからとお豆、こんにゃく麺の揚げ餃子」を参加者も実際に調理してみることとなった。
どちらも非常にポピュラーな食材でありながら、女性向けに作られたヘルシーで見た目もよく美味しい惣菜に、参加者からも満足の声があがっていた。

2.座学

青山学院大学ヒューマンイノベーション研究センター客員研究員である鈴木宏幸氏を講師に迎え、大きく分けて、「人を雇用するために必要な基礎知識」「創業に必要な税務・経理の基礎知識」「地域資源の活用法」の3つのテーマについて、講義が行われた。
まずは「人を雇用するために必要な基礎知識」として、人を雇用するということはどういうことかという原則的なことから、雇用の際に必要な法律知識まで幅の広い内容が話された。
次に「創業に必要な税務・経理の基礎知識」という内容で、個人起業・法人起業における税制的なメリットなどから、納めるべき税金の種類、知っておくべき経理の知識など、起業するにおいて必要不可悦な情報が詰め込まれており、参加者も真剣にメモをとる姿が見られた。
最後に「地域資源の活用法」として国の主催する「地域資源活用事業」の概要が紹介され、実際に昭和村の資源について活用方法を考えるという具体的な内容が紹介された。